猿でも作れる俳句の作り方 〜夏〜
第二次俳句ブームもすこし落ち着きを見せてきた今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
大反響だった(嘘)前回の秋の俳句を読んだ方から、夏の句会に呼ばれているので早く夏の俳句バージョンをお願いします、という御便りを頂きました。
そこで、今回はいよいよ夏の俳句の作り方をご紹介していきましょう。
夏はドラマティックな出来事が多いため、テンプレートに文字をはめていくだけでとても素敵な俳句が出来ますよ。
ぜひ試してください。
さて、夏のテンプレート二つあります。
(昼用)
○○○○○
○○○○○○○
蝉時雨
(夜用)
○○○○○
○○○○○○○
夏の夜
やはり夏は夜が一番エロドラマチックなので、絶対夜の俳句を作るべきなのですが、どうしても昼の俳句を作りたい、という方もいるかもしれないので、しぶしぶ昼用のテンプレートも作ってみました。
大概上記2つのテンプレートに文字を入れていけば、文句の無い俳句が出来ます。
しかし、ここでも入れる文字によって夏らしさの度合いが違ってきます。
具体的にいうと、昼の俳句には、時が一瞬止まってしまったかのような瞬間を描くと、蝉のうるささと、固まった時間の対比が出て面白い俳句が出来ます。
また夜の俳句には、夏の夜が持つうら寂しさ感じるようなシュチュエーションを書くと、面白い俳句が出来ると思います。
ではどんな文字を入れればよいのか、実際に見ていきましょう。
■昼の俳句
1:赤裸々な人間模様を描く
そりの合わない人と過ごす時間は、ノロノロとジリジリとなかなか過ぎ去ってくれないもの。
そんな険悪な人間関係が垣間見えるような12文字を入れると、あっという間に、気が狂いそうなジリジリした夏の日中が浮かび上がる俳句が出来上がります。
姑と ちゃぶ台囲む 蝉時雨
三行半 突きつけられて 蝉時雨
昼間から 遅漏のお相手 蝉時雨
2:凍りつきそうなアクシデントを描く
ぎょっとした瞬間、ドキッとした瞬間、背筋が凍った瞬間。
そんな瞬間を12文字に入れ込むと、暑さ寒さの対比が面白い俳句ができます。
にっこりと 「アレが来ないの」 蝉時雨
脱がしたら 一物があるよ 蝉時雨
チン子から 膿が出てきた 蝉時雨
3:気まずい瞬間を描く
気まずいとどこからとも無く聞こえてくるのは蝉の声。
ドラマや映画で使い古された手法ですが、やはりスタンダードは強いです。
自慰行為 ばあやに見られた 蝉時雨
落としたら 親の羽目鳥 蝉時雨
■夜の俳句
1:死を扱う
お盆や終戦などがあり、夏にはどこ無く死臭漂う雰囲気があります。
死を扱った俳句は難しいですが、夏にはぜひとも死のにおいのする俳句を書くべきなのです。
花の代わりに 線香花火 夏の夜
死にそうな 俺が歩くよ 夏の夜
死んでくれ ああ死んでくれ 夏の夜
2:何かの終わりをにおわす
ちょっと高等になってきますが、何かの終焉をにおわすというのは非常に効果的な演出です。
夏の夜、この夏が終わったら僕たちの○○も終わってしまう・・・みたいなよくあるパターンです。
明日から 別の姓だね 夏の夜
明日から 別の性だね 夏の夜(マカオにて)
おや何か 背後で音が・・・ 夏の夜
3:シュールに
ぶっちゃけ夏の夜はシュールな言葉なら何でも受け入れてくれる雰囲気があります。
何か適当なシュールっぽい言葉を入れればいい感じになっちゃうのも夏の俳句のいいところです。
ケツの穴 ミミズ顔出す 夏の夜
いまそかり ありおりはべり 夏の夜
振るチンや ふるふるちんちん 夏の夜
いかがでしたか。
夏は俳句にもってこいの季節です。
みなさんもこのテンプレートを参考に沢山俳句を作ってみてくださいね。では。