猿でも作れる俳句の作り方

今まさに日本は第二次俳句ブーム真っ只中です。

こうも猫も杓子も俳句作りといったご時世では、ある日突然句会に駆り出されるといった自体が、いつ自分の身に降りかかるかわかりません。

もしそれが大切な取引先からの招待だったら・・・。

あるいは自分の意中の人からのお誘いだったら・・・。

今日はそんなときにあわてることが無いように、簡単に、しかもわびさびの利いた俳句の作り方をお教えしましょう。

初心者が一番作りやすいのは、秋の俳句です。

なぜなら秋は季節の中でもいちばん寂しく、わびさびを出すことが容易だからです。

句会に呼ばれたときは、初心者ならテーマや季節かまわずまず秋の句を作って見ましょう。

まずはテンプレートです。

秋深し

○○○○○○○

○○○○○

この「秋深し」のあとに、人間の寂しげな一面を付け加えるだけであっという間にすばらしい俳句が出来上がるわけです。

※このテンプレートを利用した有名な俳句に「秋深し 隣は何を する人ぞ」というのがありますね。

ぶっちゃけるとこの「秋深し」を入れれば大概は俳句っぽくなるのですが、出来ればよりわびさびの利いた俳句を作りたいですよね。

ではそうしたいときに、実際にどのような句を入れていったらいいか?というと

1:○○の秋(食欲の秋・読書の秋のような)であらわせるようなシュチュエーション

2:普通ではありえない日常の姿

3:赤裸々な私生活

という感じの物を入れていければいいと思います。

「秋の空」で寂しげな舞台設定を作り、したの12文字で人間の姿を描くことによって「寂しい人間模様」が浮き上がってくるという寸法です。

では実際に例を挙げて見て行きましょう。

1:○○の秋(食欲の秋・読書の秋のような)であらわせるようなシュチュエーション

これは非常に初心者向けで、ほぼ定型化しています。

・秋深し 横溝正史を 読んでいる (読書の秋)

・秋深し 名残の秋刀魚を 食べている (食欲の秋)

・秋深し 川原で相撲を 取っている (スポーツの秋)

・秋深し 家内としっぽり やっている (性欲の秋)

コレ自体がテンプレートになっていますので、自由に真ん中の語句を入れ替えるだけですばらしい俳句が出来上がります。

どれも普通の内容なのですが、「秋深し」のおかげで意味深く、もの寂しげに見えてくるのです。

2:普通ではありえない日常の姿

これは1よりもやや高度になってきます。

普通ではちょっとありえない日常を描いて、秋のもつ「訳アリ感」をぐっと強調していく物です。

・秋深し トイレを隣に 貸している

・秋深し ラブホで働く 嫁夫婦

・秋深し 除霊のお礼の チラシ寿司

・秋深し 慰謝料2万 減っている

上よりも高度な分、入れた文章によってかなりクオリティが高い俳句が出来上がります。

お得意先に呼ばれた句会などでこういった俳句を披露できれば「お、こいつは・・・」と一目置かれるようになるでしょう。

3:赤裸々な私生活

2はちょっと難しいのですが、赤裸々な私生活を盛り込むことによって、それに近い物が出来ることがあります。

なぜなら、誰にとっても他人の生活というのは、自分の生活からするとありえないことが多いからです。

・秋深し 離婚調停 小休止

・秋深し 娘の非行で 出頭す

・秋深し カレーにとろろを かけて食う

・秋深し 嫁のアナルを 調教中

だれでもちょっと勇気を出して自分の私生活を赤裸々に語るだけで立派な俳句が出来上がります。

いかがでしょうか。

このように俳句は誰にでも簡単に作ることが出来るのです。

今度句会に呼ばれる機会があれば思い切って参加し、秋の俳句で場を盛り上げてきて見てはいかがでしょうか。

次回はドラマティックな俳句が作れる「夏の俳句」の予定です。